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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の排卵障害を東洋医学の体質改善でサポート

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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の排卵障害を東洋医学の体質改善でサポート

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の排卵障害を東洋医学の体質改善でサポート

2026/08/21

「生理がなかなか来ない」「排卵日が予測しにくい」「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)と言われたけれど、妊娠できるのか不安」。

PCOSは、排卵が起こりにくくなることがある一方で、症状や検査結果には個人差があります。妊活では、PCOSそのものを「体質だから」と片付けるのではなく、排卵の状態、月経周期、ホルモン、代謝面などを確認しながら、必要な治療を受けることが大切です。

鍼灸はPCOSの医学的治療に代わるものではありません。ただ、PCOSによる排卵障害を抱えながら妊活を続ける方に対して、Calmでは月経周期や睡眠、疲労、冷え、ストレスなどを確認し、治療と並行して身体のコンディションを整えるという考え方で施術を行います。

この記事の結論
PCOSの排卵障害は、鍼灸だけで治すものではありません。医療機関で排卵やホルモンの状態を確認しながら、鍼灸では睡眠・疲労・ストレス・月経周期などを具体的に確認し、妊活中の身体のコンディションを支えることを目指します。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)では、なぜ排卵が起こりにくくなる?

PCOSは、月経周期の乱れや排卵障害、高アンドロゲン状態、卵巣の形態などが組み合わさってみられる状態です。

「卵巣に卵胞がたくさんある」と説明されることがありますが、それだけでPCOSと診断されるわけではありません。月経・排卵の状態、アンドロゲンの状態、卵巣形態などを組み合わせて評価します。

PCOSで妊活するときに重要なのは、「卵胞が多い=悪い」と考えることではありません。
実際に排卵が起きているのか、月経周期がどうなっているのか、必要な検査や治療があるのかを確認することが先になります。

排卵が毎月起こるとは限らない

PCOSでは、卵胞が発育していても、排卵まで進みにくいことがあります。そのため月経周期が長くなったり、月経が何か月か来なかったりすることがあります。

妊活では「生理が来ているから毎回排卵している」とは限りません。基礎体温、超音波検査、ホルモン検査など、必要に応じて医療機関で排卵状況を確認します。

PCOSは「太っている人だけ」の病気ではない

PCOSというと体重や血糖値を連想する方もいますが、体型だけで判断することはできません。やせ型の方にもPCOSはみられます。

また、PCOSではインスリン抵抗性などの代謝面の問題を伴うことがありますが、すべての方に同じ特徴が出るわけではありません。だからこそ、診断や治療は個人の検査結果をもとに行う必要があります。

PCOSの妊活では「排卵できているか」を確認することが大切

PCOSで妊娠を希望している場合、まず確認したいのは「今、排卵が起こっているか」です。

月経周期が長い場合でも、たまたま排卵が起きる周期はあります。一方、排卵がない状態が続いている場合は、タイミングを取るだけでは妊娠につながりにくいため、医療機関で治療方針を相談することが重要です。

排卵誘発が必要になることもある

PCOSによる無排卵・排卵障害では、妊娠を希望する場合に排卵誘発治療が検討されることがあります。

治療方法は年齢、排卵の状態、他の不妊原因、これまでの治療歴などによって変わります。PCOSだから必ず同じ薬を使う、というものではありません。

そのため、鍼灸を始める場合も「病院の治療をやめて鍼灸で排卵を整える」という考え方ではなく、医療機関での治療を軸にして、鍼灸を併用することを基本にします。

生活習慣も治療の一部として考える

PCOSの管理では、食事、運動、睡眠などの生活習慣も重要です。ただし「PCOSだから厳しい食事制限をしなければいけない」という意味ではありません。

国際ガイドラインでも、生活習慣への介入はPCOS管理の基本的な要素として位置づけられています。体重だけを目標にするのではなく、健康状態や生活の質も含めて考えることが大切です。

妊活中に大切なのは「PCOSを自分の努力だけで治す」ことではありません。
排卵障害があるなら適切な治療につなげながら、睡眠・食事・運動・ストレスなど、自分で調整できる部分を無理のない範囲で整えていきます。

PCOSに鍼灸は何ができる?研究で分かっていること

PCOSと鍼灸については、これまで複数のランダム化比較試験やシステマティックレビュー、メタ解析が行われています。

研究の中には、鍼灸によって排卵率、月経周期、LHやテストステロンなどのホルモン指標、インスリン抵抗性などに変化がみられたと報告するものがあります。

一方で、研究によって対象者、鍼の方法、治療回数、対照群、併用薬などが異なります。また、研究全体の質やエビデンスの確実性には課題があります。

ここは重要です。
「PCOSに対する鍼灸研究がある」ことと、「鍼灸でPCOSの排卵障害が治ることが確立している」ことは同じではありません。

排卵への変化を報告した研究はある

過去のランダム化比較試験では、10〜13週間の鍼灸介入によって、対照群と比較して治療期間中の排卵頻度が高かったと報告されています。

一方、別のメタ解析では、月経周期や一部のホルモン指標に変化がみられたものの、妊娠率、出生率、排卵率について有意差を確認できなかったと報告されています。

さらに2025〜2026年にもPCOSと鍼灸に関するメタ解析が発表されています。排卵率や内分泌・代謝指標について肯定的な結果を報告する研究がある一方、研究方法や介入内容には違いがあります。

2026年に発表されたランダム化比較試験では、クロミフェンと鍼灸を比較し、排卵率に統計的な有意差は認められなかったと報告されています。

そのため現時点では、「鍼灸で排卵を起こせる」と断定するのではなく、排卵やホルモン、代謝などへの影響を調べた研究があり、結果には一致しない部分もあると考えるのが適切です。

ホルモンや代謝への研究もある

PCOSではLH、アンドロゲン、インスリン抵抗性などが関係することがあります。鍼灸研究でも、LHやテストステロン、インスリン抵抗性などを評価した研究があります。

一部のメタ解析では、こうした指標の改善が報告されています。ただし、血液検査の数値が変化したからといって、それだけで妊娠率や出生率が改善するとは限りません。

妊娠を希望する場合は、検査値の変化と妊娠・出生という最終的な結果を分けて考える必要があります。

鍼灸の安全性について

2025年のシステマティックレビュー・メタ解析では、PCOSに対する鍼灸のRCT13件を対象に安全性が検討され、重篤な有害事象の増加は確認されませんでした。一方、鍼を刺した部位のあざ・内出血は鍼灸群で多かったと報告されています。

ただし、安全性も「誰にでも必ず問題がない」という意味ではありません。服薬中、排卵誘発中、妊娠成立後、採卵・胚移植など治療段階が変わった場合は、その都度医療機関の指示を優先します。

PCOSと鍼灸の併用について相談したい方へ

「排卵が不規則だけれど、病院の治療と鍼灸をどう組み合わせればいい?」「排卵誘発剤を使っている周期は、いつ鍼灸を受ければいい?」

PCOSの場合、治療内容や月経周期によって確認するポイントが変わります。Calmでは、現在の治療段階だけでなく、睡眠・疲労・ストレス・月経時の状態なども確認し、その時期に何を目的として施術するのかを整理します。

鍼灸でPCOSを治療するという考え方ではなく、医療機関での治療を軸に、妊活中の身体のコンディションを整えるために鍼灸をどう併用するかを一緒に考えていきます。

PCOSの妊活鍼灸について相談する

CalmではPCOSの方の身体をどう見て施術する?

Calmでは、PCOSを東洋医学だけで説明したり、「体質を変えれば排卵する」と考えたりすることはありません。

医療機関でPCOSの状態や排卵状況を確認していることを前提に、妊活を続けるうえで身体のどこに負担がかかっているのかを具体的に確認します。

月経周期と排卵の状態を確認する

まず確認するのは、月経周期です。

「何日くらいの周期なのか」「何か月も月経が来ないことがあるのか」「排卵誘発剤を使っているのか」「超音波検査ではどのように説明されているか」などを確認します。

これによって、今が自然周期なのか、排卵誘発周期なのか、人工授精などの治療周期なのかを整理します。

睡眠・疲労・ストレスを確認する

PCOSそのものだけを見るのではなく、妊活を続ける中で睡眠不足や疲労が強くなっていないかも確認します。

例えば、夜中までスマートフォンを見て眠りが浅い、仕事が忙しく食事時間が不規則、治療のことを考えて身体が常に緊張している、といった状態です。

こうした要素はPCOSそのものを治療するものではありませんが、妊活中の生活の質や身体のコンディションに関わるため、鍼灸で調整する対象として考えます。

冷え・月経時の不調・身体の緊張を確認する

東洋医学では、月経周期だけでなく、冷えの感じ方、月経時の痛み、むくみ、食欲、便通、睡眠なども身体をみる材料にします。

例えば月経前に強く張る、月経中に下腹部の緊張が強い、足先が冷えやすい、疲労が抜けにくいなど、本人が感じている変化を確認します。

そのうえで、腹部や腰背部への施術、手足への鍼灸、必要に応じた頭皮への施術などを組み合わせます。「PCOSだからこのツボ」という一律の施術ではなく、現在の状態と治療段階を見て調整するのがCalmの考え方です。

PCOSの妊活で鍼灸を受けるタイミング

PCOSの場合、月経周期が不規則なこともあるため、「排卵日の直前だけ施術を受ければよい」と単純には考えません。

Calmでは、医療機関での治療内容と現在の周期を確認したうえで、施術の目的を決めます。

時期・状況 確認すること 施術の考え方
月経期 月経量、痛み、疲労、睡眠 月経時の不調や疲労を確認し、次の周期に向けて調整
卵胞発育期 卵胞の発育状況、治療内容、体調 睡眠・疲労・緊張などを確認しながら施術内容を調整
排卵前後 排卵予定、人工授精などの予定 医療機関のスケジュールを優先して施術時期を調整
排卵誘発・治療中 使用薬、卵胞数、腹部症状など 治療内容を確認し、刺激量や施術部位を調整

頻度については、PCOSだから週に何回という一律のルールを設けるのではなく、治療内容と身体の状態を見て決めます。

特に排卵誘発中は、病院での診察予定や薬剤の使用状況を確認しておくことが大切です。腹痛など気になる症状がある場合は、鍼灸より先に主治医へ相談してください。

「排卵しないから鍼灸に通う」ではなく、治療と並行して考える

PCOSで排卵が起きにくい場合、必要な医療的治療を受けることが優先です。

そのうえでCalmでは、治療による負担、睡眠不足、疲労、緊張、月経時の不調などを確認し、妊活を続けやすい身体の状態をつくることを施術の目的とします。

「鍼灸で排卵を起こす」という発想ではなく、医療機関で排卵を確認・治療しながら、鍼灸では妊活中の身体のコンディションを整えるという役割分担です。

PCOSの排卵障害で医療機関に相談したいケース

PCOSと診断されている方でも、「しばらく様子を見ればいい」とは限りません。妊娠を希望していて排卵が確認できない場合は、医療機関で治療方針を相談しましょう。

  • 月経が長期間来ていない
  • 排卵が確認できない周期が続いている
  • 排卵誘発剤などの治療を始める予定がある
  • 強い腹痛、不正出血、発熱などがある
  • 服薬による副作用が疑われる
  • 妊活を続ける期間や治療方針について迷っている

特に治療中に普段と違う症状が出た場合は、鍼灸で様子を見るのではなく、まず主治医に相談してください。

PCOSは長く付き合うことになる場合もありますが、診断名だけで妊娠の可能性が決まるわけではありません。現在の排卵状態や年齢、他の不妊原因などを含めて、治療方針を考えていきます。

まとめ

PCOSでは排卵が起こりにくくなることがあり、妊活では「月経が来ているか」だけでなく、実際に排卵しているかを確認することが大切です。必要に応じて排卵誘発などの医療的治療を受けながら、妊娠を目指していきます。

PCOSに対する鍼灸研究では、排卵率や月経周期、ホルモン・代謝指標などへの変化を報告した研究があります。一方で、研究の質や方法にはばらつきがあり、鍼灸によってPCOSの排卵障害や妊娠率が改善すると現時点で断定できる状況ではありません。

だからこそCalmでは、鍼灸をPCOSの治療そのものと位置づけるのではなく、医療機関での治療を前提に、月経周期、睡眠、疲労、ストレス、冷え、月経時の不調などを確認し、妊活中の身体のコンディションを整えることを目的に施術します。

Calmへのご案内

PCOSと診断されて、「病院では治療を受けているけれど、日々の体調も整えていきたい」と感じている方は、鍼灸を併用する方法があります。

Calmでは、PCOSという診断名だけで施術を決めるのではなく、現在の月経周期、排卵誘発の有無、治療スケジュール、睡眠、疲労、ストレス、月経時の状態などを確認したうえで、その時期の施術目的を整理します。

「排卵誘発周期にどう通えばいい?」「不規則な月経でも鍼灸を受けていい?」「病院の治療と鍼灸をどう組み合わせればいい?」といった内容も相談できます。

PCOSの妊活鍼灸について相談する

医療機関で治療中の方は、主治医の指示を優先してください。

参考情報・出典

  • Teede HJ, et al. International Evidence-based Guideline for the Assessment and Management of Polycystic Ovary Syndrome 2023. Monash University / 2023 International PCOS Guideline
  • Johansson J, et al. Acupuncture for ovulation induction in polycystic ovary syndrome: a randomized controlled trial. American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism. 2013;304:E934-E943. PubMed
  • Qian Y, et al. Effectiveness of acupuncture in polycystic ovary syndrome: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Medicine. 2020. PubMed
  • Yang H, et al. Efficacy and safety of acupuncture for polycystic ovary syndrome: An overview of systematic reviews. Journal of Integrative Medicine. 2023. PubMed
  • Nurwati I, et al. Safety of Acupuncture in Polycystic Ovary Syndrome: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Medical Acupuncture. 2025. PubMed
  • Wu T, et al. Improvement of endocrine and metabolic conditions in patients with polycystic ovary syndrome through acupuncture and its combined therapies: a systematic review and meta-analysis. Annals of Medicine. 2025. PubMed
  • Hafizi L, et al. Acupuncture Versus Clomiphene for Ovulation Induction in Women With Polycystic Ovary Syndrome (PCOS): A Randomized Clinical Trial. Health Science Reports. 2026. PubMed
  • Zhang GS, et al. Acupuncture for polycystic ovary syndrome. Cochrane Database of Systematic Reviews. 2025. PubMed

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